歪みを解消する今話題の骨盤ダイエットブログ:22 6 18
おいらのパパは膵臓ガンになってしまった。
もって6ヶ月とのこと…
「なんじゃそりゃ…」
はじめて聞いたとき、おいらは全然実感がなかった。
おいらは、パパが風邪をひいた姿すら一度も見たことがなく、
「体が丈夫なだけが自慢だ」
とパパ自身も常々言っていた。
そんなパパがガンだなんて…
おいらは母親が嫌いだけど、パパは大好きだ。
おいらが高校を卒業して
芸大の写真学科に行きたいって言ったときも、
母親はつぶしがきかないと言って反対していたけど、
パパはやりたいことをやるべきだ!と賛成してくれた。
おいらにとって、パパは良き理解者だったのだ。
一日一日と、
日ごとにやつれていくパパを見て、
「もう助かる見込みはないんだな」と悟ったとき、
おいらはパパが楽しそうなところを撮影することに決めた。
バイト先のギャラリーが
二週間個展をさせてくれると言ってくれた。
おいらは、大好きなパパの写真集をつくろうと決めた。
死んでゆく人の最期を写真に撮るなんて不謹慎だ!
…という人もいるかもしれない。
でもパパは「面白そうだな」と言ってくれた。
病室で呼吸器をつけられたパパを撮影した。
パパが営んでいたうどん屋の常連客が次々と病室に訪れて、
あまり多くを話すことはできないけれど、
やさしい表情で迎えるパパを写真に撮った。
パパが亡くなって、おいらはパパの写真展を開いた。
ギャラリーに訪れたパパの常連客や弟子たちは涙を流し、
写真集をめくりながら、パパとの思い出を語ってくれた。
写真はおいらとパパとの共同作品になったと思う。
母親との関係も少しずつよくなってきている。
おいらはパパのお子さんに生まれて、
本当に良かったと思う。